What's THX
THXについて
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THXの歴史
1980年代、ジョージ・ルーカス監督が、映画館で初めて自分の作品を見たとき、「音」が自分の意図したものとあまりにもかけ離れていることにショックを受けました。映画の表現力において、「映像」と「音」は「フィフティー・フィフティ(50・50)」と考えていたルーカスは、世界中の映画館で、自分の意図した通りの映像と「音」を再現するために、映画館に関する「規格」が必要と考えました。

ジョージ・ルーカスは、音響工学の権威であるTomlinson Holman氏を技術責任者に迎え、製作者の意図が100%再現できる、映画館の音響に関する具体的な基準の制定や測定の方法など、数々の研究、技術開発をスタートしました。
1983年、ルーカスフィルム社において、映画館の規格に関する技術開発、実際に認定を行う一部署として『THX』が活動を開始しました。(現在、THXは『THX Ltd.』として独立した活動を行っています。)

「ホームTHX」認定と厳格さ
「ホームTHX」は、ホームシアター用の機材(AVアンプ、スピーカー、DVDプレーヤー、スクリーン等)の機材に関する認定プログラムです。
認定制度の意図は、各社から発売されるホームシアター用機材が、家庭でも映画館と同等に、製作者が製作時に聞いていた「音」や見ていた「映像」を鑑賞できる性能を有しているかどうか、「THX」のロゴ表示により消費者に分かり易く伝える事です。これにより、ホームシアターに詳しくない消費者も、充分な機能と性能を備えた機材を、迷うことなく安心して選ぶ事ができます。
つまり、「THX」のロゴは、ホームシアター用機材の品質保証マークと言っても良いでしょう。

「ホームTHX」の機材認定のプロセスは、各機材メーカーがTHXの基準に沿って設計し、THXに製品を送付した後、THXのエンジニアが実際に詳細な測定を行って合否を判定します。測定に要する時間は、複雑なAVアンプで400時間に達する事もあり、測定結果は数百ページ(製品のカテゴリーによる)に及ぶレポート(成績書)としてメーカーへ提出されるという、非常に厳格なものです。

THX認定は、性能面でも非常に高度な水準を要求されるため、「ホームTHX」認定製品が、各メーカーの上級モデルに限られるのも頷けます。

製品認定の基準
THXのスクリーン製品認定の際は、音響透過型であることが前提条件となっています。これは、スクリーンの背面にフロントスピーカーを設置し、映像に音声を一体化させる事が、映画の世界へ没頭するための最も重要なポイントであることを意味し、映画館も同様のシステムとなっています。

THXの認定基準は、守秘義務により一般に公開される事は有りませんが、通常音声は、物体を通過する際、高音域程減衰しやすい性質も持っています。よって、高音域も減衰させることなく透過させる事のできる性能が重視されます。尚、THXでは、基準さえ満たす事ができれば、イコライザー等による電気的な補正を用いても、認定の対象としています。
因みにイーストンのTHX認定モデル「E2Sは、イコライザーの補正を一切必要とする事なく、見事にTHX認定基準をクリアしています。

また、映像面でも、画質を左右する、様々な項目がテスト対象となっています。例えば、色再現性を考えた場合、暗い映像から明るい映像まで、どのような明るさでもカラーバランスを保つ必要があります。プロジェクターは、電気的に補正できる為、測定で得たデータを反映した作り込
みが可能ですが、スクリーンの場合、そうは簡単に行きません。そういった意味では、THX認定スクリーンの開発は、アナログ的なノウハウの蓄積と、試行錯誤の積み重ねが不可欠であり、他のエレクトロニクス機材よりもハードルが高いものと言えます。

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